小倉・つぶあん・こしあんの違いって?

あんぱんに使われる「あんこ」の名称には様々なものがあります。
「つぶあん」「こしあん」の違いは知っているけど「小倉」って?
今回は、あんぱん好きなら知っておくべき「あんこ」の名称の違いをご紹介いたします。
- 「あんこ」とは?
- 「あんこ(餡子)」とは、小豆などの豆類やサツマイモ、栗など煮て、糖分を加えて練ったものの総称です。
あんこには、つぶあん、こしあんを初めとして、サツマイモあん、栗あん、うぐいすあん、金時あん、ずんだあんなど様々なあんこが存在します。 - 「つぶあん」とは?
- 「つぶあん」は、豆を潰さないよう炊いた後に、皮を破らないよう裏ごしなどせずに豆の形を残した餡のことです。
- 「つぶしあん」とは?
- 「つぶしあん」は、豆を炊いた後に皮を取り除かないまま、潰した餡のことです。
あんぱんに使われる餡は、このつぶしあんが多い気がします。 - 「こしあん」とは?
- 「こしあん」は、豆を炊いた後に、裏ごしして豆の皮を取り除いたなめらかな餡のことです。
こちらもあんぱんにはよく使用され、「つぶ」と「こし」で好みが分かれます。 - 「小倉」とは?
- 「小倉あん」とは、つぶしあんやこしあんに蜜や糖で炊いた大納言を加えた餡のことです。
大納言小豆は荷崩れしにくいため、練ったあんと混ぜることで小豆の触感も楽しめる贅沢な餡となります。「小倉」の由来は、諸説あるそうで、
平安時代の僧侶・空海が中国から持ち帰った小豆の種を、京都の小倉山近辺で栽培し、菓子職人が砂糖を加えて煮炊き、御所に献上したのが発祥とされる説。
小豆の粒が鹿の斑紋に似ており、鹿肉はモミジと呼ばれていたことと相まって、モミジで有名な小倉山にちなんで「小倉」と呼ばれるようになったとされる説。
この2つの説が有力だそうです。