あんぱんの冷凍保存方法
食パンや丸パンなど中に何も入っていないパンは保存も解凍もとても手軽ですが、「あんぱん」は果たしてどうなのでしょうか?
実はあんぱんは冷凍保存向きのパン種なんです!
こちらのページでは、様々なあんぱんを冷凍保存してきた「東京あんぱん」によるあんぱん冷凍方法をご紹介いたします。より美味しく、より長くあんぱんをお楽しみいただけると幸いです。
あんぱんのおすすめ冷凍方法
あんぱんの冷凍保存で大切なポイントは以下の3点です。
半分にカットする
これは一番大切なポイントです。
大部分のあんぱんは、パン生地の中にあんを詰めているので、そのまま冷凍保存してしまうと、解凍時に中のあんこにまで熱が届かない状態となります。あんこにまで火を通そうと加熱時間を増やしてしまうと、せっかく美味しい状態で冷凍したパン生地が硬くなったり、乾燥してパサついてしまう場合があります。
それを防ぐために、あんぱんは必ず「半分にカットしてから冷凍」保存をしてください。
乾燥しないよう密閉する
パンの食感を損なう大きな原因は「乾燥」です。乾燥によって、パン生地に含まれる水分が減少し、パサつきが生まれます。乾燥が大敵なハード系のパンの場合、霧吹きで水を吹きかけてから解凍処理を行う場合もあるほど、パンにとって水分は大切なものとなります。
ですので、冷凍時は密閉できるジップロックやラップなどでしっかりと密閉してから保存を心がけましょう。
生地によって解凍方法を分ける
3つ目のポイントは、解凍方法です。
食パンなどのシンプルなパンに比べて具が内包されたパンは、生地とあんとで火の通りに違いが生まれます。また、生地の厚さによっても解凍方法をアレンジした方が良い場合もあります。
以下にパン生地による解凍方法の違いを記載してみます。
- ふんわり系/もっちり系
- パン生地に比較的熱が通りやすい「ふんわり」「もっちり」系は、電子レンジ加熱がおすすめです。
長時間加熱すると生地の柔らかさが失われてしまうので、500Wで20秒~30秒を目安に加熱してみてください。中のあんが多めの場合は、あんの部分を上または下にすることで火の通りが良くなります。 - ハード系
- クラストと呼ばれる表皮部分が厚めのハード系パンの場合は、電子レンジ+トースターのダブル解凍がおすすめです。
まずは全体をある程度解凍させるために、電子レンジ500Wで20秒ほど加熱し、その後トースターでクラスト部分をパリっとさせるために2分ほど加熱してください。
中はふわっと外はカリッとな出来立てのような食感をお楽しみいただけます。 - 薄皮系
- 薄皮系はあんこの量によっては、解凍が難しい場合があります。
それは、あんこを解凍させるために加熱しすぎると皮が美味しくなくなってしまうからです。
あんこが多く、電子レンジ500Wで30秒ほどでも解凍されない場合は、少しだけ自然解凍してから加熱するといいかもしれません。または、あらかじめ1/4個分にカットして冷凍するのもオススメです。
以上があんぱんの冷凍保存のポイントとなります。
各あんぱん紹介ページにおすすめの冷凍保存・解凍方法を記載していますので、そちらも併せてご参照ください。
勿論、あんぱんは出来立てが一番美味しいですが、冷凍してもなお美味しさを保てる工夫をすることで、いつでも好きな時にあんぱんが楽しめるのは嬉しいですね。